もうすぐ90歳になる五島マダムにお灸の往診に伺いはじめて2年半。 このところ毎週、うれしいお話が続いています。
もともと農家だったマダムは、腰が90度以上前に曲がり、お布団に仰向けに寝ることが難しかったのですが、半年くらいで仰向けに寝れるようになりとても喜んでおられました。 そして、腰が曲がっていることから悪化しやすい便秘も快腸! 時々おとずれる体の痛みもなくなり、そして、先週の往診では、私100歳までがんばれるかも!とうれしいお声。じわ~と湧き上がる喜びを胸に今週の往診では、
「おばあちゃん、歩けるようになるかもしれんよ!」とお孫さんにお話されたそう。
えええーーー!
マダムは、手すりや椅子や、押し車のようなものがあれば、歩けるのですが
両手をあけて、2本足で歩くことが難しい状態でした。
しかし、それでも、地面に座布団を引いて草刈りをされたり、できるだけご自身のできることを積極的にされているのですが、腰骨は、左右に側弯して、前後にも大きく曲がり、腰回りの筋肉も落ちている状態でした。
毎週、約45分程度お灸をさせていただき、腰骨の側彎はなくなり、前後の曲がりも随分浅くなってきていました。からの、このお話! 人間ってすごいな~
お灸ってすごいな~
と嬉しくなりました!
今、30代~90歳近くまで、いろいろな症状の方を診させていただいていますが、 このマダムの変化は、様々な患者さんにお灸をさせていただくときに、私自身も大きな希望になっています。
体はとても健気で、答えてくれる
今、大学で心理学を専攻していますが、心理学の中で好きな考え方は、 「クライアント(相談者)の可能性を信じる」ということ。
これは、お灸でもいえることで、
どんな状態でも、よくなる糸口がある
マダムの人生後半のひとコマを伴走させていただくことに感謝感謝です。
そして、鍼灸師としては、
お灸で他律的調整をさせていただきながら、
いかに自律的調整のスイッチを一緒にONにするかも大事。 意識の変化と行動の変容促進
マダムはもともと自律的調整意識がとてもお高いことも
自立歩行への道を加速しています。
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